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2002 年度 実績報告書

エナメル蛋白の分子多様性の意義に関する分子組織化学的・分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14571736
研究機関広島大学

研究代表者

内田 隆  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50150305)

キーワードエナメル蛋白 / アメロゲニン / 分子多様性 / スプライシング / 免疫組織化学 / エナメル質形成
研究概要

エナメル蛋白であるアメロゲニンやシースプロテインは,mRNAのスプライシングによって同一の遺伝子から異なる分子型が生じる。本研究ではアメロゲニンに焦点を絞り、合成ペプチドを用いて多様なアメロゲニン分子の異なる分子型を区別して認識できる抗体を作成するとともに、多様なアメロゲニンのmRNAそれぞれに特異的に結合すると考えられるオリゴヌクレオチドを使用したin situ hybridizationによって、アメロゲニンの分子多様性の意義を解明することを目的とした。
実験動物として、スプライシングによって生じるアメロゲニンmRNAの塩基配列およびその翻訳産物であるアメロゲニン蛋白の分子量、並びにアメロゲニンの分解産物のアミノ酸配列(切断部位)と分子量が分かっているブタを用いた。
まず、アメロゲニン蛋白に特異的な抗体を作成するため、分解前のブタの分子量27kDaアメロゲニン、18kDaアメロゲニン、6.5kDaアメロゲニンのそれぞれに特異的なアミノ酸配列を選び、合成ペプチドを作成した。分解産物である13kDaアメロゲニン、5.3kDaアメロゲニンについては、切断部を特異的に認識する抗体を得るために、N末端部あるいはC末端部のアミノ酸配列を持つペプチドを合成した。これらのペプチドをウサギに免疫し、抗体を作成した。このうち6.5kDaアメロゲニン以外については一応抗体が得られたが、ウエスタンブロットの結果では目的とするアメロゲニン分子に特異的とは言えず、交叉していると考えられる蛋白の持つ、類似した配列の合成ペプチドで抗体を吸着し、特異的に目的の分子型のみを認識する抗体の精製を試みている。またmRNAの発現については、標識プローブを作成中であり、in situ hybridizationの実施には至っていない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kawano S.: "Establishment of dental epithelial cell line (HAT-7) and the cell differentiation dependent on Notch signaling pathway"Connect Tissue Res. 43(2-3). 409-413 (2002)

  • [文献書誌] Nakanishi M.: "Calcifying epithelial odontogenic tumor in a dog"J.Toxicol.Pathol. 15. 171-173 (2002)

  • [文献書誌] 内田 隆: "エナメル質とその形成 深江允,内田 隆他編,歯周組織とエナメル蛋白"永末書店,東京. 149 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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