研究概要 |
DEC2は構造的にhairy, HES, HEYに近縁のBasic helix loop helix型転写因子で、軟骨を含む多くの組織に発現している。DEC2の発現は視交叉上核およびその他の組織において日内リズムを示した。そこで、DEC2の発現調節機構を明らかにするために、mouse DEC2の遺伝子をクローニングし、その遺伝子構造とプロモーター構造を明らかにした。ルシフェラーゼアッセイの結果、DEC2のプロモーター活性は時計遺伝子であるClOCK/BMALによって増加し、DEC2自身によって抑制された。この作用にはDEC2プロモーター上の2箇所のE-box(CACGTG)が関与していた。このような、正と負の調節機構がDEC2の生体リズムの形成に重要であると考えられる。
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