研究課題/領域番号 |
14571799
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
岡野 友宏 昭和大学, 歯学部, 教授 (20124688)
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研究分担者 |
佐野 司 昭和大学, 歯学部, 講師 (40241038)
関 健次 昭和大学, 歯学部, 講師 (00245820)
荒木 和之 昭和大学, 歯学部, 助教授 (50184271)
花澤 智美 昭和大学, 歯学部, 助手 (20245872)
木村 幸紀 昭和大学, 歯学部, 講師 (20225072)
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キーワード | 歯学教育 / 臨床歯学 / チュートリアル教育 / 問題基盤型学習 / OSCE |
研究概要 |
少人数学生を対象とした自己学習型のチュートリアル教育における学習テーマの設定、チューターとしての姿勢・指導方法、学生の評価等を検討するために、12月から2月までの間、歯学部5年生を対象として本教育法を試行した。4グループ、28名の学生に実行した時点で、これまでの結果を研究者代表者がすでに本研究支援に合意していたTownsend教授(オーストラリア・アデレード大学)に報告・検討するととも、アデレード大学において施行されているPBL教育に参加して、これを参考としてその改善を行った。学習テーマは2グループ各々別にし、1)歯科診療におけるX線検査の役割は何か、2)口内法撮影における問題点は何か、その克服法は何か、であった。10日間の臨床放射線実習の2日目にグループ作業、4日目に各30分の発表・討論、7日目に再度のグループ作業と発表とした。学生たちは図書館やインターネットを通じて情報を取得し、これを整理して発表した。問題点は論文の多くが英文のため吟味する余裕がないこ,と、教科書などの記述を批判的に考察する能力が不足していることなどであった。一方、学生たちの学生間の討論や他グループの発表に対する討論は活発で、彼らの潜在能力を生かすべき学習法の改善が改めて認識された。さらに学生たちのアンケートでの反応であり、その多くがこうした学習法の利点を強調していた。Townsend教授との検討や当地で学習から、テーマの設定、チューターの役割の明確さや均質な指導、学生評価について多くの改善点が見いだされた。なお、学生の臨床能力を評価するためにOSCEを継続しており、その結果はすでにいくつかの学会で発表し、論文として提出した。医療面接におけるX線検査の最近の知見についてもさらに報告予定である。
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