研究課題
1.従来の研究で作成した頸部リンパ節マップ(プロトタイプ)の改良これまでの研究で開発していた頸部リンパ節マップ(プロトタイプ)においては、各リンパ節の存在部位を示す番号は、頸部の区分を示す値とその区分内での番号の2桁であった。本研究において、このリンパ節番号を3桁にし、2桁では対応できなかった非典型な部位に出現したリンパ節にも対応できるように頸部リンパ節マップの改良を行った。2.頸部リンパ節マップと連携した自動検査報告書作成ソフトの開発各リンパ節の番号、大きさ(短径、長径)、CTおよび超音波所見、画像診断を検査報告書に記載すると自動的に上記1で改良した頸部リンパ節マップに腫大リンパ節は表示されるシステムを作成した。本報告書の表示は各リンパ節の大きさや診断を反映し、カラーで種々の所見を識別できるリンパ節報告書を作成するものである。3.本年に作成した頸部リンパ節マップと連携した自動検査報告書の臨床への応用およびその整合性の検討上記1,2で作成したリンパ節自動検査報告書の臨床面における有用性について検討を行った。その結果、画像上で認められる腫大リンパ節の位置をほぼカバーできるものであった。但し、リンパ節番号を3桁にするよりも、1桁目を数字ではなく、アルファベットにする方がより有用ではないかとの分析結果もあり、現在検討中である。4.本年度の研究成果については、第21回日本口腔腫瘍学会等で報告し、本頸部リンパ節マップと連携した自動検査報告書作成ソフトの有用性および整合性につては他の施設でも検証中である。