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2002 年度 実績報告書

レーザーを用いた根管内破切器具除去に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14571810
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

竹田 淳志  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50227021)

研究分担者 海老原 新  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60251534)
キーワードNd : YAGレーザー / 根管内破折器具 / 除去 / 歯内療法
研究概要

ステンレス製手用Kファイルを刃部先端から10mmおよび15mmのところで切断したものを試料とした,ファイルの切断端から5mmの長さだけ外径0.70mm(内径0.45mm)の金属チューブに挿入し,チューブの反対側から挿入した導光用ファイバーをKファイルの切断端に接触させ,Nd : YAGレーザーを1パルス照射し,ファイルの破折片と金属チューブを溶接する実験を行った.照射出力は500mJ,700mJ,900mJ,1800mJ,2700mJとした.
#15のファイルを長さ15mmで切断したものを試料とした場合,照射出力が1,800mJおよび2,700mJでは,溶着されたが,ファイバー先端部付近の金属チューブに一部穿孔を生じ,チューブ内から金属が飛散した.このため,1,800mJ以上の照射条件は臨床での使用に適さないことが判明した.このため以後の実験は900mJ以下の照射条件を使用した.同じ条件の試料では,500mJ,700mJ,900mJのいずれの場合でも溶着が可能であったが,各条件ともに溶着に失敗する場合も見られた.溶着部を実体顕微鏡で観察したところ,ファイルの全周にわたり均一に溶着している訳ではなく,部分的にレーザー照射の影響が見られないところもあった.
この条件よりも細かいファイル断面を持つ試料(#15を10mmで切断,#10を10mmおよび15mmで切断)したものでも溶着が可能であった.現在,これらの試料について引張り試験を行い,ファイルおよびレーザー照射条件の違いによる違いについて検索中である.今後,より細い断面積のファイルへの溶着や,レーザー照射回数を変化させた実験を行う予定である.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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