研究概要 |
市販されている石膏系埋没材を用いて,一度焼却した鋳型材をボールミルにて44-88ミクロンに粉砕し,粉砕した粉末を同じ埋没材に5%,10%,15%とそれぞれ添加して,鋳型材の硬化時膨張,加熱膨張,圧縮強さ,通気性,粒度分布測定について検討を行った. 硬化時膨張の測定では,コントロールと比較し,再利用埋没材10%添加時には値が増加し,20%からは添加量が増加するに従って値が減少する傾向を示し70%以降では膨張は見られなかった. 加熱膨張の測定では,コントロールと比較し,再利用埋没材10%添加時には値が僅かに増加し20%添加時に減少し,30%からは,添加量が増加するに従って値が増加する傾向を示した 圧縮強さの測定では,焼成前ではコントロールと比較して,再利用埋没材10%添加時に値が増加し,20%からは添加量が増加するに従って値が減少する傾向を示した.焼成後も同様に,コントロールと比較して再利用埋没材10%添加時に値が増加し,20%からは添加量が増加するに従って値が減少する傾向を示した.通気性の測定では,焼成試料の場合,コントロールと比較して,再利用埋没材40%添加までは添加量の増加とともに通気性は悪くなる傾向を示した.50%添加で破裂したためそれ以降は計測不能であった.乾燥試料の場合も同様に,コントロールと比較して再利用埋没材の添加量増加とともに通気性は悪くなる傾向を示した. 粒度分布測定では,コントロールと比較して平均粒径が小さくなる傾向を示した.
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