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2002 年度 実績報告書

ES細胞を用いた細胞分化誘導因子スクリーニング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14571877
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

今井 弘一  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (90103100)

研究分担者 中村 正明  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50067055)
キーワードES細胞 / 組織モデル / コラーゲン / BMP / EGF / EBs / デキサメサドン / ベタメサゾン
研究概要

1.平成14年度研究計画で達成したこと
カルシウムとリンの定量化:カルシウムとリン濃度について,マウス由来のES-D3細胞によるEmbryoid bodies(EBs)と3T3-E1細胞との混合培養条件では,EBsとBalb/c 3T3細胞,あるいはL-929細胞との両混合培養条件と比較して有意に高い値が認められた.化学物質添加条件ではBMP Complexのみやや高く有意差が認められたものの,エムドゲイン,デキサメサドン,ベタメサドン,吉草酸ベタメサゾン,ニプロピオン酸ベタメサドン,EGF(マウス),IL-12(マウス),葉酸,ビタミンDおよびC添加の場合については有意差が認められなかった.また,ES細胞のアルカリフォスファターゼ活性の値は高く,被検物質添加の影響は認められなかった.
コラーゲンゲル中でのES細胞の分化:デキサメサゾン,ニプロピオン酸ベタメサゾン,葉酸,ビタミンDおよびCでは,陰性対照群よりやや心筋の鼓動開始が早期に認められた.ベタメサゾン,吉草酸ベタメサゾン,BMP Complexおよびエムドゲイン添加群では陰性対照群と有意差は認められなかった.EGF, IL-12では逆に鼓動開始時期が遅延したり,鼓動の発生率が低下することが判明した.
2.平成14年度研究計画の点検評価
ポリ乳酸シートは組織モデル上でドラッグデリバリーシステムとして適当でないことが判明し,アルギン酸処理濾紙を用いた.また,別途に行ったEBsと骨髄細胞との混合培養条件ではEBsがすべて死滅し,各化学物質の作用濃度について再検討する必要があることが判明した.さらに,in vitro系に適合したドラッグデリバリーシステムの開発についても再検討が必要である.
3.平成15年度研究計画
平成14年度に得た研究成果を基に,残る研究課題も含めて研究計画の完成を目指す.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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