研究課題
基盤研究(C)
VX2舌癌は当講座にて継代移植しているものを使用し、動物は2.0〜2.5Kgのオスの家兎20匹を使用し基礎食(ORIENTAL RC-3)と飲料水は自由に摂取させた。外山らの方法に準じVX2癌細胞浮遊液(体積比50%)を家兎の左舌縁から約5mmの部位に0.1ml(12×10^4個/ml)を無菌的に移植した。8匹をVX2移植後非処置とし、12匹をVX2移植6日目より10日間リポプロスタグランジンE1を2μg/kgの量で10日間連続静脈内投与した。移植から20日目で実験終了とし、10mg/kgの5'-bromodeoxyuridin(BrdU)を静脈内投与した1時間後に犠牲死とした。舌の腫瘍径(長径、短径、厚径)の計測,頸部リンパ節転移、肺転移の有無を肉眼的に検索し、さらに転移については病理組織学的に検索した。舌VX2腫瘍についてはホルマリン固定後、パラフィン包埋し連続切片を作製し、H-E染色、BrdUおよびCD31の免疫染色を行った。評価は腫瘍体積(長径×短径×厚径)、BrdU-labeling indexによる細胞増殖活性、単位面積当たりの腫瘍内の微小血管数をCD31によって染色された血管内皮から計測した。結果として、腫瘍体積、細胞増殖活性、微小血管数においてはプロスタグランジンE1投与群と非投与群においては有意差を認めなかった。また転移についても影響を認めなかった。今回の成績はプロスタグランジンE1の併用によって腫瘍の発育・進展を促進してしまう可能性が少ないことを示唆するものと考えられる。
すべて その他
すべて 文献書誌 (2件)