研究分担者 |
寺師 浩人 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80217421)
綿谷 早苗 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (50343265)
古森 孝英 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50251294)
尾島 泰公 神戸大学, 医学部附属病院, 医員
梅田 正博 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60301280)
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研究概要 |
平成15年度は平成14年年度に作製した実験モデルを使用し,脛骨-下顎接合部において実際のヒトでの悪性腫瘍切除後の再建,すなわち下顎骨は骨膜を除去,脛骨は骨膜を温存した状態を作成して,その部に形成されるカールスを軟X線撮影とHE染色によって術後7.10.14.28日目の状態を観察した.同様にOsteocalcin,BMP-2/-4,OP-1,TGF-βの発現様式を免疫染色法にて観察中し,従来報告されているは発現様相とは異なる結果を得た. この実験に先立ち,同一ラット固体を使用した実験モデルにおいて長管骨と膜性骨の骨折治癒機序の相違を,HE染色およびTypeII,TypeXコラーゲンの免疫染色にて検討した.その結果,1)膜性骨骨折の骨修復過程は線維骨形成のみではなく,軟組織の形成と骨への置換であること,2)膜性骨骨折の骨修復過程においても軟骨形成は認められるが,長管骨での軟骨内骨化とは明らかに異なっていること,3)TypeII,TypeXコラーゲンの発現は膜性骨骨折治癒過程では認められなかったことより,長管骨で見られるような軟骨内骨化とは異なることが示唆された.Osteocalcin,BMP-2/-4,OP-1,TGF-βの発現様式も免疫染色法にて観察しすることによって,血管柄付き長管骨の膜性骨移植モデルの特徴的成長因子発現様式が明らかとなった.
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