研究課題/領域番号 |
14571895
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
里村 一人 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (80243715)
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研究分担者 |
武地 正晃 徳島大学, 歯学部, 助手 (00304535)
中西 宏彰 徳島大学, 歯学部, 助手 (00243717)
宮本 洋二 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20200214)
北岡 栄一郎 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (60343307)
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キーワード | 幹細胞 / 再生医学 / 再生医療 / 骨髄間質細胞 / 末梢血 / 細胞分化 / 細胞増殖 / 分化誘導 |
研究概要 |
未曾有の高齢化社会を迎えた現在、人類の福祉とQuality of Lifeの一層の向上を目指す上で再生医療の果たす役割は大きい。このような社会的要請の中で種々の組織・臓器の再生医療を実現するためには、多分化能を有する幹細胞の安定した供給源を確保することが重要である。実際に患者個人の体細胞を用いた臓器や組織の再生が可能となれば、ES細胞を用いる場合に生じるような倫理的問題、臓器移植の場合に問題となるような免疫反応などの生物学的制約、あるいは人工臓器使用の際にみられるような耐久性問題等のない、理想的な治療法となることが予想される。このような観点から、本研究においては骨髄間質および末梢循環血中に全能性体性幹細胞が存在している可能性に注目し、ヒトを含む哺乳類の骨髄間質および末梢循環血からの体性幹細胞の分離を試みるとともにその多分化能について検討を行った。この研究により以下の結果が得られた。 1.7種の骨髄間質細胞株を樹立し、そのうちの少なくとも2種の細胞株が、骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞(中胚葉系)、神経細胞(外胚葉系)、肝細胞(内胚葉系)へと分化する能力を有していることRT-PCR法や免疫細胞化学的手法を用いて確かめた。これにより骨髄中に三胚葉に由来する機能細胞への分化能を有する体性幹細胞が存在していることが確かめられた。 2.ほぼすべての細胞をそれぞれの機能細胞へと分化誘導する条件を決定した。 3.ヒトの末梢循環血よりいくつかの線維芽細胞様細胞クローンの分離に成功した。 4.これらのクローンのいくつかは、いかなる表現型も発現することなく、増殖能を維持し続けることが明らかとなった。
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