研究概要 |
今年度はヒト白板症を用いて、Doc-タンパク質の発現状況についてsivire dysplasiaを中心に検討した。 1.Western blotting 採取した組織をRIPI中で粉砕し、遠心分離した。上清をポリアミノゲルを用い、SDS-PAGEを行った。 ゲル上のタンパク質をPVDF膜に転写し、アルカリフォスファターゼ検出法により、Doc-1タンパク質の有無・減弱の確認を行った。コントロールには抗アクチン抗体を用いた。 2.免疫組織化学染色 採取した組織を凍結切片として、切片を関接蛍光抗体法に準じて、一次抗体として抗マウスDoc-1ポリクロナール抗体を反応させFITCを用いた標識二次抗体で一次抗体を検出した。 3.結果の検討 ヒト白板症(sivire dysplasia)でのDoc-1タンパク質の発現状況について検討したところ、以下の結果を得た。 (1)経過観察中に癌化した症例では、実験1,2とも陽性であった。 (2)経過観察中に病変に癌化がなかった症例は、実験2のみ陽性であった。 (3)経過観察中に病変内で異形成が進展した症例は、実験1,2の結果で特筆すべき傾向は認められなかった。 この結果から、口腔白板症においてDoc-1タンパク質の発現状況は癌化の予後の予測に有用性があることが示唆された。
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