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2002 年度 実績報告書

IL-18遺伝子を用いた腫瘍免疫誘導による扁平上皮癌遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 14571918
研究機関日本大学

研究代表者

岩成 進吉  日本大学, 歯学部, 助手 (30168588)

研究分担者 小宮山 一雄  日本大学, 歯学部, 助教授 (00120452)
キーワードIL-18 / IFN-γ / 扁平上皮癌 / pam212 / 遺伝子治療 / 抗腫瘍効果
研究概要

NK細胞やT細胞からIFN-γを強力に誘導する因子であり,NK細胞障害活性の増強,Fas-L発現上昇作用によるFas細胞のapotosis誘導など幅広い生理活性を有するInterleukm-18遺伝子をマウス扁平上皮癌細胞に導入し,腫瘍増殖抑制効果を検討した。
[方法]full length mouse IL-18発現ベクターを作製し,lipofectionによりBALB/c由来マウス扁平上皮癌細胞株PAM212へ導入した。G418で薬剤選択を行ったのち耐性クローンを選択して,totalRNAを抽出しIL-18probeを用いてnorthern blotを行い,高発現株PAM212/IL-18を確立した。また,ベクターカセットのみを導入したクローンをPAM212/vectorとしコントロールした。
これらについて,内因性caspase-1(ICE)のmRNAの発現をRT-PCRで検索した。また,培養上清中に分泌されたIL-18蛋白の機能活性をマウス脾細胞からのIFN-γ産生量で評価した。次いで,PAM212/IK-18またはPAM212/vectorをBALB/c miceの皮下に移植し経日的に推定腫瘍体積を算出し腫瘍増殖曲線を作製した。また,移植後56日目に屠殺し腫瘍の実重量を測定した。移植後7日目の腫瘍を摘出し免疫染色を行い,浸潤細胞の同定を行った。
[成績]PAM212/IL-18およびPAM212/vectorともにICEmRNAの発現が認められた。また,PAM212/IL-18培養上清で刺激したマウス脾細胞からのINF-γ産生量はコントロールに比べ有意に高値を示した。マウスへの移植実験では移植後7日目からPAM212/IL-18移植群に有意な腫瘍増殖の抑制が認められ,移植後7日目の腫瘍標本でCD4,CD8,NKl. 1陽性細胞の浸潤がそれぞれ認められた。
研究発表:第13回日本口腔腫瘍学会 2003年1月31日沖縄
『IFN-γ産生誘導因子iL-18遺伝子導入による扁平上皮癌における腫瘍増殖抑制効果』後藤俊行,三宅正彦,岩成進吉,松本光彦,小宮山一雄

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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