研究課題/領域番号 |
14571937
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
千葉 潤子 東北大学, 歯学部附属病院, 助手 (50197620)
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研究分担者 |
玉澤 かほる 東北大学, 歯学部附属病院, 講師 (00124602)
小澤 雄樹 東北大学, 歯学部附属病院, 講師 (90125518)
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キーワード | 思春期性歯肉炎 / 歯肉出血 / サイトカイン受容体遺伝子型 / 分子疫学 / 性ホルモン受容体遺伝子型 / 初経 / 身長 / 体重 |
研究概要 |
被験者の歯周検査と試料のサンプリング、質問紙からの情報の収集 1.被験者の歯周検査 1)同意が得られた12歳の25名の男子と23名の女子を被験者とした。 2)歯周検査項目としてポケット深さ、プロービング時の出血、歯石、CPI指数を測定した。 3)プラークの評価はPCR指数で行った。 2.試料のサンプリング、質問紙からの情報の収集 1)被検者の頬粘膜を綿棒で擦過することによりDNAのサンプルを採取し、-20℃で貯蔵した。 2)質問紙から女子生徒については初経の時期の情報の収集を行った。 3)性的成熟度を評価するタンナーの分類はフィールドでの実施の同意が得られなかった。そこで、身長と体重の情報を収集した。 3.歯周検査の結果の統計学的検討 1)プロービング時の歯肉出血は33%、歯石は46%の被験者に認められ、どちらも男女の差はなかった。 2)女子では、初経の時期や身長と歯肉出血との間に統計学的に有意な関係が認められた。 3)男子では、体重と歯肉出血との間に統計学的に有意な関係が認められた。 4)歯肉出血とPCR指数との間に統計学的に有意な関係が認められなかった。 4.唾液中の性ホルモン濃度や歯肉溝滲出液中サイトカインの分析の検討 1)フィールドでは試料のサンプリングを行う時間が得られなかった。 2)そこで、歯肉炎と性ホルモンやサイトカインとの関係は遺伝子型で検討することとした。 5.現在、被験者を増加させるため、研究協力者を募集するフィールドの交渉を行っている。
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