研究課題/領域番号 |
14571948
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山城 隆 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (70294428)
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研究分担者 |
宮本 学 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40252978)
山本 照子 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00127250)
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キーワード | 歯の移動 / 痛み / in situ hybridization |
研究概要 |
本研究は歯の移動によって生じる痛みが中枢でどのような制御を受けているかを検討したものである。すでにわれわれは、歯の移動による痛みの発生の機構について検討を行い、感覚伝道路、感覚中枢炉、および遠心制御系について検討を試みた結果、歯の移動による侵害情報はいわゆる急性の痛みとは異なる伝達経路で中枢神経系を伝達し、中枢神経系の様々な部位において内因性に制御されていることを報告してきた、特に、セロトニン等のモノアミンが葉の移動の痛みに反応して代謝の回転が亢進することから、歯の移動による痛みに対して、内因性鎮痛物質が産生されることが示唆されている。そこで、われわれは本研究においてこの内因性鎮痛物資が歯の移動によって生じる痛みの制御に関わっている可能性について検討を行っている。平成15年度においては、過去にわれわれが報告した、歯の移動によって神経核の活動が高まる部位における延髄を切り出し,内因性鎮痛物質のmRNA in situハイブリダイゼーションによって検討した。その結果preproenkephalin mRNAの発現が歯の移動によって特異的に亢進することを見いだした。現在、その成果は論文に投稿中である。
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