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2003 年度 実績報告書

歯根尖閉鎖時における基質小胞性石灰化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14571961
研究機関九州歯科大学

研究代表者

牧 憲司  九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (60209400)

研究分担者 野口 知雄  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (30073688)
木村 光孝  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70047801)
キーワードMatrix Vesicle / 象牙芽細胞 / 歯根膜 / protease
研究概要

近年、日本小児歯科学会が報告した「小児の歯の外傷の実態調査」において幼若永久歯の頻度の高さが浮き彫りになった。外傷により歯髄処置を必要とする幼若永久歯の症例は多い。しかし、完全抜髄および感染根管処置後の失活歯に対する根管充填処置(Apexification)に伴う根尖閉鎖にはその石灰化機構に不明な部分が多い。そこで今回、歯根の形成や根尖閉鎖に最も関与すると考えられている象牙芽細胞層Apexification後の歯根部の骨様硬組織形成に関与する歯根膜組織の石灰化(特に基質小胞性石灰化)に焦点を置き、研究を進めた。
平成14年度および平成15年度の両年度に次のことを明らかにした。実験材料は、胎生5ヶ月のウシの歯胚を使用し、象牙芽細胞および象牙前質を分離し、Aliの方法に従い、コラゲナーゼ処理後、分画遠心二より基質小胞画分を調製した.得られた基質小胞画分を蔗糖密度勾配遠心法により分画後、Alkalinephosphatase (ALP),Lactate dehydrogenase (LDH),proteaseを指標酵素として検索を行い、以下の結果を得た。
1.ALP, LDH, proteaseを含む基質小胞の外に、proteaseを含まず、密度の高い基質小胞様小胞が存在することを明らかにした。
2.基質小胞中のproteaseは、Zn^<2+>,Co^<2+>を必要とするMetalloproteaseであった。
3.現在、基質小胞中のproteaseを精製中である。
4.胎生8ヶ月においても同様の結果が得られた。
5.ウシ歯根膜組織に関しても検索中である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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