歯あるいは顎の大きさをきめる分子メカニズムの解明にむけた基礎的研究を行う。歯の大きさを決定する要因をしらべるために、歯胚のin vitor培養系をもちい、歯胚の成長におよぼす各種のプロスタグランジン、ホルモン、ビタミン、さらには、内分泌かく乱物質の影響をしらべる。または、顎の大きさを決定する要因をしらべるために、最終的には歯槽骨由来、破骨細胞および骨芽細胞をもちいin vitro系で、これらの細胞の分化や増殖におよぼす各種のプロスタグランジン、ホルモン、ビタミン、さらには、内分泌かく乱物質の影響をしらべる。 まず顎の成長発育について調べるために、in vitro系の研究に先立ち、in vivo系においてメカニカルストレスが顎発育にどのような影響を与えるかを調べている。方法:ステンレススチールワイヤー、直径0.08インチを使用した。ヘリカルを用いたスプリングを作製し、そのスプリングをマウスの前歯にエッチング処置を施しレジン系接着剤にて装着した。左右臼歯部の口蓋側にスプリングの脚部を接触させ拡大力をかける。対照群マウスと比較し、どのように上顎骨の形態や大きさが変化するか検討している。
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