研究概要 |
メカニカルストレスが顎発育や口蓋粘膜にどのような影響を与えるかを調べている。ここで意味するメカニカルストレスとはいわゆる歯を介して歯や顎骨、口腔組織に伝わる矯正力のことである。 方法:ステンレススチールワイヤー、直径0.08インチを使用。ヘリカルを用いたスプリングを作製し、そのスプリングをマウスの前歯にエッチング処置を施しレジン系接着剤にて装着。左右臼歯部の口蓋側にスプリングの脚部を接触させ拡大力をかける。対照群マウスと比較し、上顎骨の形態や大きさ、また口蓋粘膜の構造がどのように変化するか検討している。 検討項目:至適な力の検討-マウスの歯に対する至適矯正力(5g,10g,15g)をかけた。 装置のヘリカルの大きさは一定させスプリングの活性化量を変化させた。 力をかけてからどのくらいで効果を評価するかを検討した。 長期間口腔内で保持できるような装置の形態(口蓋側から力をかけるタイプ、頬側から力をかけるタイプ) 歯槽骨、口蓋粘膜の構造変化を切片試料にて観察。 評価する部位を口蓋粘膜とした場合口蓋側から力をかけるタイプのものが適切であることがわかった。
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