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2002 年度 実績報告書

歯根膜細胞のメカニカルフォース応答性RANKL発現と破骨細胞誘導能について

研究課題

研究課題/領域番号 14571968
研究機関日本大学

研究代表者

清水 典佳  日本大学, 歯学部, 助教授 (40154299)

キーワード歯根膜細胞 / メカニカルフォース / 加齢 / RANKL / OPG
研究概要

10歳から48歳までの矯正治療の目的で抜歯する16人の患者にインフォームドコンセントを行い本学倫理委員会の規定に沿った手続きをした後、抜去歯から歯根膜組織を採取した。これを培養して歯根膜細胞をアウトグロースさせ、Gosekiらの方法(Mech Aging Dev,1996)に従い5-6代継代培養の歯根膜細胞を得た。また歯根膜細胞に圧迫刺激を加えることができるよう6穴培養プレートに適合するようなピストン型ガラスシリンダーを試作した。歯根膜細胞(10歳)を1.5x10^4cells/wellになるよう6穴プレートにseedingし、6日後subconfluentになった時にガラスシリンダーの底面を6穴プレート細胞面に密着させるようにして、培養細胞に圧迫力を加えた。この時、シリンダー浮力を計算し2および4g/cm^2になるようシリンダー内に鉛重りを入れて加重を調節した。加重刺激後、1および2日後にtotal RNAを回収し、RANKLおよびOPGの遺伝子発現をリアルタイムRT-PCRによって検討した。その結果OPGは圧迫刺激に関係なく対照群、実験群共に発現していたが、RANKLは両群共に発現が見られなかった。類似した研究方法により歯根膜細胞のRANKL遺伝子発現が亢進しているとの報告があり、このような差異が現れた原因を検討中である。RANKL遺伝子発現が亢進する加重条件を見いだした後、若年および壮年のドナーから得られた歯根膜細胞に圧迫刺激を加えてRANKLおよびOPGについて種々の比較検討を行う予定である。また引き続き患者から歯根膜細胞を提供してもらい個体数を増加させている。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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