研究分担者 |
山崎 真巳 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (70222370)
高山 廣光 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (90171561)
相見 則郎 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (30009170)
矢野 眞吾 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (90009655)
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研究概要 |
有毒植物として知られているマチン科Gelsemium属植物は、複雑で歪みのかかったインドール・オキシインドールアルカロイド類を多数含有している。本植物並びに含有アルカロイドに関して以下の研究を行った。 1.2種のGelsemium属植物について含有成分の探索を行った。G.sempervirens茎部からは新規アルカロイド3種(GS-1,GS-2,GS-3)、新規イリドイド(GSIR-1)を含む計14種の化合物を単離した。葉部からは茎部でも含有されていた6種の化合物を得た。また、G.elegans葉部からは、新規アルカロイド4種(14,15-Dihydroxygelsenicine, GE-2,GE-3,GE-4)を含む計14種のアルカロイドを単離した。14,15-Dihydroxygelsenicineは、隣接ジオール基を有する初めてのGelsemiumアルカロイドであり、特異な含窒素アゼチジン環を有するGelsemoxonineの生合成前駆体と予想される化合物である。 2.G.sempervirens葉部より誘導した2種のカルスについて含有成分の探索を行った。その結果、既知ステロールと既知トリテルペンを単離したが、アルカロイドの確認はできなかった。 3.これまでに取得したカルスにおいてアルカロイド生産が認められなかったことから、G.sempervirensカルス並びに植物本体より毛状根の取得を試みたが、これまでのところ誘導できていない。また、無菌植物体の根を用いてRoot cultureを試みたが、培養には至っていない。 4.数種のGelsemiumアルカロイドについて急性毒性を調査した。
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