研究課題/領域番号 |
14572010
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
岡田 みどり 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (20147391)
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研究分担者 |
佐藤 梓 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10338965)
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キーワード | ペプチドイソスター / フルオロオレフィン / アルキルアルミニウム-銅(I) / アリルジルコニウム種 / イミン / ジフルオロアルケニル活性メチン / 分子内カルボスタニル化 / ヨードカルボ還化 |
研究概要 |
本研究は、最近注目されているジペプチドあるいはデプシペプチドの加水分解抵抗性イソスターの合成を指向した、(Z)-フルオロオレフィンの立体選択的合成についての研究である。4位にジフルオロ基、2位にオレフィン構造を有するアルコールあるいはエステルを基質として、ジメチル銅リチウムやアルキルアルミニウム-銅(I)試薬との反応により高選択的に2位にアルキバレ基を導入する方法を検討した。 本反応では基質の5位の置換基により大きく反応性が異なり、5位に水酸基を有するアルコールにR_3Al-CuI・2LiClを反応させると、SN2'型の反応が進行して高収率で高stb選択的に(Z)体の2位アルキル化体が生成するが、5位がアミノ基の場合や無置換の場合には、アルコールでは反応が進行せず、エステルではフッ素が還元的に脱離した生成物のみが得られた。以上のことから、R_3Al-CuI・2LiClとの反応はフッ素と水酸基がアルミニウムに配位した5員環構造が反応の進行と立体選択性の発現に重要な役割を持つことを明らかにした。従って本反応では5位の水酸基が必須であることから、ペプチドイソスターの合成には、本反応を行った後水酸基をアミノ基に変換することが必要である。これについて詳細に検討した結果、これまで種々の方法で困難であったアミノ基への変換を、one potで、水酸基をメシレートに変換しアジドとする方法により可能とした。これによりペプチドイソスターの基本構造構築に成功したが、より効率的な合成法を目指して、イミデート転位反応を用いるが法の開発にも着手した。 関連反応として、末端ジフルオロアルケニル活性メチン化合物の、分子内カルボスタニル化反応とヨードカルボ環化反応について検討し、フッ素置換環状化合物の新規な合成法を開発した。
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