研究課題/領域番号 |
14572017
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
北中 進 日本大学, 薬学部, 教授 (40102553)
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研究分担者 |
大根谷 章浩 日本大学, 薬学部, 助手 (60328763)
宮田 昇平 日本大学, 文理学部, 助教授 (30090038)
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キーワード | Euphorbia Kansui / Euphorbiaceae / iugenane / jatrophane / animal cap assay / cell cleavage arrest |
研究概要 |
抗癌生薬甘遂(Euphorbia Kansui)から5種類の新規ジテルペンを含む12種類の活性ジテルペンを単離し、アニマルキャップ細胞、MMT、LC540、3T3細胞に対する増殖抑制活性も調べた。引き続きの分離により、さらに、13種の新規化合物を含む26種の活性化合物を単離した。各化合物のアニマルキャップ細胞増殖とマクロファージ細胞のNO(一酸化窒素)産生に対する影響を調べ、構造活性相関についても検討した。両アッセイ系ともに、Ingenane型のジテルペンは一番強い活性を示した(0.5μg/mLの時細胞分裂阻害率は60%以上、NO産生抑制活性のIC_<50>約10μg/mL)。Eupahne/tirucallane型のトリテルペンの中7位にケトン基のある化合物も活性を示した(10μg/mLの時細胞分裂阻害率は60%以上、NO産生抑制活性のIC_<50>約10μg/mL)。さらに、これらの化合物の中、jatrophane型のジテルペンkansuinins D (1)、dimethylbutanoyl)-13-O-dodecanoylingenol(3)、20-0-(2'E,4'E-decadienoyl)ingenol(6)、及びeuphane/tirucallane型のトリテルペンkansenone(4)、epi-kansenone(5)を用い、Jurkat細胞とHSC-2細胞に対する細胞傷害性を調べた結果、3のみに10μg/mlでJurkat細胞の傷害性が認められた(細胞生存率28%)。また、他のサンプルには細胞増殖抑制活性が認められた(特に、HSC-2細胞に対し、増殖率10%以下を示した)。これは、アニマルキャップアッセイと同じ様に、甘遂から分離されたサンプルは細胞毒性よりも細胞分裂阻害活性が強いことを証明した。さらに、2、3及び6は16μg/mlで両細胞に対してアポトーシス活性を示した。
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