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2003 年度 実績報告書

細胞分裂機構の分子レベルでの解明を目指した微小管安定化剤の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 14572021
研究機関京都薬科大学

研究代表者

矢倉 隆之  京都薬科大学, 薬学部, 講師 (70220126)

キーワードlaulimalide / パラジウム触媒 / ジアゾケトン / 銅触媒 / 形式合成 / オキソニウムイリド / [3,3]-シグマトロピー転位
研究概要

微小管安定化効果を有するdiscodermolideおよびlaulimalideの合成研究を行っているが、平成15年度は、laulimalideの形式合成を達成した。1,1-ジブロモ-3-tert-ブチルジフェニルシリルオキシ-1-プロペンを出発原料とし、段階的に立体選択的に置換基を導入してC23-C27に相当するアルデヒドを合成した。一方、3-p-メトキシベンジルオキシプロパナールを原料にC17-C22セグメントに相当するケトホスホン酸エステルへと導いた。両セグメントをカップリングさせ、(33,4R,6E,9Z)-11-tert-ブチルジフェニルシリルオキシ-3,4-ジヒドロキシ-1-p-メトキシベンジルオキシ-9-メチルウンデカ-6,9-ジエン-5-オンの3,4位のヒドロキシ基のアセトナイド保護体を合成した。5位ケトンを立体選択的に還元後、カルバメートとし、11位ヒドロキシ基を脱保護した。続いてパラジウム触媒による環化反応を行うと、C17-C27セグメントが選択的に得られた。さらに、WenderらのC15,C27中間体へと導くことができた。
一方、市販の(S)-1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン酸メチルを出発原料として、立体選択に(5S,7R)-5-アリルオキシ-1-ジアゾ-8-p-メトキシベンジルオキシ-7-メチルオクタン-2-オンへと変換した。2価の銅触媒との反応により所望の2,6-トランス-二置換-3-テトラヒドロピラノンが高収率、高立体選択的に得られた。得られた環化体を得られた環化体を、MulzerらのC3-C12中間体へ変換できた。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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