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2003 年度 実績報告書

痴呆モデル動物による新規抗痴呆薬の創製

研究課題

研究課題/領域番号 14572081
研究機関名城大学

研究代表者

鵜飼 良  名城大学, 薬学部, 教授 (80131209)

研究分担者 間宮 隆吉  名城大学, 薬学部, 助手 (70340297)
キーワード記憶 / 痴呆 / 迷路 / オピオイド受容体 / オープンフィールド / 自発的交替行動 / 遺伝子改変動物 / 移所運動
研究概要

オピオイドによる痴呆モデル動物の作製に関する研究の一環として遺伝子改変動物を利用して短期および長期記憶におけるμ-オピオイド受容体の役割を検討した.
1.自発的交替行動におけるμ-オピオイド受容体の役割
μ-オピオイド受容体欠損マウスの自発的交替行動(短期記憶の指標)は正常マウスと比較して有意に低下した.さらに,Y字型迷路内アームへの移動回数も有意に減少した.
2.モリス型水迷路課題におけるμ-オピオイド受容体の役割
μ-オピオイド受容体欠損マウスと正常マウスを比較すると,ゴール到達時間(長期記憶の指標)は同程度で有意差は認められなかった.一方,μ-オピオイド受容体欠損マウスの遊泳速度は正常マウスより有意に高かった.
3.Novel recognition試験におけるμ-オピオイド受容体の役割
μ-オピオイド受容体欠損マウスのオープンフィールドにおける場所選好はほとんど見られなかったが、recognition index(短期記憶の指標)は有意に低下した.オープンフィールド内の移所運動は増加傾向のみで顕著な変化は見られなかった.また,μ-オピオイド受容体欠損マウスが黒色塗装したゴルフボールの半球を嫌う可能性が考えられるので,2日間のアダプテーション後,第3日目に白色プラスチック製ボトルキャップと黒色塗装のゴルフボールの半球をそれぞれ一つずつ入れたオープンフィールド内を5分間自由に探索させたが,それぞれの物体に対する探索行動に有意差は認められなかった.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Makoto Ukai: "Tail-swing behavior : a novel animal model for anxiety"Methods and Findings in Experimental and Clinical Pharmacology. 25・5. 355-359 (2003)

  • [文献書誌] Makoto Ukai: "Endomorphin-1,an endogenous μ-opioid receptor agonist improves apomorphine-induced impairment of prepulse inhibition in mice"Peptides. 24. 741-744 (2003)

  • [文献書誌] 鵜飼 良: "Methamphetamineの弁別刺激効果に対するオピオイド受容体の関与"日本神経精神薬理学雑誌. 23. 319 (2003)

  • [文献書誌] Makoto Ukai: "Memories Are Made of These"Landes Bioscience. 10 (2003)

  • [文献書誌] 鵜飼 良: "痛み臨床における鎮痛薬・オピオイドの選択"メディカル・パブリケーションズ. 9 (2003)

  • [文献書誌] 鵜飼 良: "ペインクリニシャンのためのオピオイドの基礎と臨床"真興交易(株)医書出版部(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 鵜飼 良: "オピオイド研究の進歩と展望"ネオメディカル(印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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