【平成15年度分研究】 呼吸モニタ装置のプロトタイプは開発が終了した。その仕様は以下の通りである。モニタ用ピックアップは腹部と胸部に装着する。なお、将来的に、市販のバッチ処理によるPSG装置に収容されているいびき音や経皮的酸素飽和度、心拍数も取り込めるように多チャンネルのA/D変換器を使用した。得られたデータはA/D変換器によりデジタル化され、クライアント側の計測処理を行い、データベースに格納される。15年度にはデータベース構築およびISDNを介してのバイタルデータの送受信実験およびデータの二次利用を防止するアプリケーションの実装を行った。将来の地域連携および電子カルテシステムとのWeb連携を念頭にいれて、クライアントからのデータを受信するサーバは一次データサーバと位置づけて、分析用には媒体で二次データベースサーバに保管し、分析される。データファイル形式はMicrosoft社製Accessのmdb形式とした。さらに、一般ユーザ(運用では検査医師を想定)が結果を表示させるときにはWebサーバにアクセスする仕様とした。検査日付、検査番号、被験者をキーに検索することが可能である。この際には二次加工を防止するため、検査結果表示を画像ファイル(jpgファイル)に変換して、カプセル化(暗号化)を行った。この処理によりディスプレイ上には画像として検査結果が表示されるが、全てのアイコンがinactiveになっており、右クロックによるメニュー表示もできず、コピー&ペースト機能も利用できない。ハードコピーもPrintScreen機能がinactiveになっているために、全く、二次利用はできない。このような環境を構築したあと、実際にINS64を介して送受信実験を行ったが、問題ないことが確認できた。
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