研究課題/領域番号 |
14572131
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
谷口 純一 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20315302)
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研究分担者 |
吉田 素文 東京医科歯科大学, 医歯学教育システム教育センター, 助教授 (00291518)
木川 和彦 熊本大学, 医学部附属病院, 教授 (60122412)
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キーワード | カリキュラム評価 / カリキュラム開発 / 臨床医学学習 / 医学教育 |
研究概要 |
平成15年度の計画に沿い、熊本大学と九州大学の両大学において平成14年度の臨床実習入門カリキュラムの分析・検討をそれぞれ行った。具体的には、過去のデータ分析同様、それぞれのデータを元に各大学の教官である研究代表者と研究分担者が、共同で比較・検討を行い、その共通点、相違点、利点、問題点、などを抽出し、独自の分析・検討だけでは明らかにならなかったものを特に明確にし、問題点と改善案を提示した。これは、一部を平成14年7月の第34回日本医学教育学会に「カリキュラムの改善に結びつく1方法として大学間の臨床実習入門カリキュラム比較は有用か?」と言う演題名にて報告したのに引き続き、平成15年7月の第35回日本医学教育学会で「複数の大学医学部教官によるカリキュラム相互評価・改善法」と言う演題名で報告した。この発表は優秀発表と推薦され学会誌「医学教育」に論文寄稿を勧められており、近々投稿予定である。また、提示した問題点と改善案をもとにどの様にカリキュラムが改善され、それが有効であったかを検証するため、さらに双方の平成15年度の臨床実習入門カリキュラムを再度各大学の教官が観察や各種評価表をもとに、検証を試みた。次にその検証をもとに、各大学の教官が相互のカリキュラムに関する評価データを共同で処理し、比較・分析した。またこの際、各大学で共通の評価フォーマットを作成し利用したが、これらの処理・分析作業を通してカリキュラム評価の共用作業法として開発した点などを、カリキュラム開発法の具体的方法として確立した。これらの結果をもとに最終的に共同報告書を作成し、臨床医学学習のカリキュラム開発の技法をまとめた。また、これらをもとに平成16年7月の第36回日本医学教育学会にて「カリキュラム相互評価による臨床医学学習カリキュラム評価・改善法の開発」と言う演題名で報告する予定である(演題抄録提出済み)。
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