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2002 年度 実績報告書

癌関連抗原CD98に対するヒト型リコンビナント抗体の作製とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 14572150
研究機関秋田大学

研究代表者

伊藤 邦彦  秋田大学, 医学部, 助教授 (90221770)

研究分担者 鈴木 敏夫  秋田大学, 医学部, 教授 (20108559)
キーワード癌関連抗原 / CD98 / 癌診断 / 癌治療 / ファージディスプレイ法 / ヒト型リコンビナント抗体 / 間接蛍光抗体法 / サンドイッチELISA法
研究概要

本研究は癌関連抗原CD98に対するヒト型リコンビナント抗体の単離とその臨床応用を最終目的とする。本年度は、以下について検討を加えた。1)MOLTリンパ腫患者よりインフォームドコンセントに基づき採取した骨髄細胞を出発材料として、RT-PCR法により抗体H鎖Fd部分及びL鎖遺伝子断片を増幅した。得られた遺伝子断片はゲル精製し、制限酵素処理した後ファージディスプレイベクターpComb3にクローニングすることにより、ヒトIgG_1, κ抗体遺伝子ライブラリーを構築した。得られたライブラリーサイズは、1.3x10^7cfuであり、今後の検討に十分耐えうるサイズを持ったライブラリーの構築に成功した。2)本ライブラリーに対してHeLaS_3細胞抽出液をCD98抗原ソースとしたサンドイッチキャプチャー系を用いたパニングを行った。5ラウンドのパニングによりファージタイターは、13倍に上昇した。CD98キャプチャーサンドイッチELISA法により、リコンビナントFab50クローンのスクリーニングを行ったが、陽性クローンは全く得られなかった。この結果については、HeLaS_3生細胞を用いた間接蛍光抗体法(IIF)により確認した。さらに、50クローンをスクリーニングしたが、同様な結果であった。3)陽性クローンが得られなかったのはパニング法に問題があるためであると考え、次に、HeLaS_3生細胞を用いたパニングについて検討した。5ラウンドのパニングを行った結果、ファージタイターは240倍に上昇し、前回のパニング時よりも高い濃縮効率が得られた。現在、HeLaS_3生細胞を用いたIIFとCD98キャプチャーサンドイッチELISA法を併用し、陽性クローンのスクリーニング中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Itoh, K., Inoue, K., Suzuki, T., et al.: "Molecular structural and functional characterization of tomor suppressive anti-ErbB-2 monoclonal antibody by phage display system"J. Biochem. 133. 239-245 (2003)

  • [文献書誌] Tsuruta, L.R., Itoh, K., Mizugaki M., et al.: "Characterization of 11-dehydro-thromboxane B2 recombinant antibody obtained by phage display technology"Prostaglandins Leukot. Essent. Fatty Acids. 64. 273-284 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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