研究分担者 |
矢島 道夫 愛知医科大学, 医学部, 講師 (50065596)
伊藤 元 愛知医科大学, 医学部, 教授 (10022823)
石川 直久 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80109321)
川井 範夫 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (50095535)
村上 英嗣 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80131225)
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研究概要 |
虚血再灌流細胞死はLangendorff心の灌流液の糖と酸素との両方を減少させると急激なATP、pHの低下を伴いミトコンドリア(Mit)機能を介したTunelアポトーシス細胞(apo)を生じた(Tong et al.,2001)。 1.Mit膜電位に関与しCa流入を伴うapoを生じ、Na-H交換阻害薬(NHEI)がこの作用を抑制,保護を示すことが報告された。NHEIが心筋障害に有効との成績が得られ、構造中にCI(CL)とF(FL)をもち90%以上のLVDP回復を示す2つの化合物が合成された。活性酸素消去能、apo生成阻止作用はFLの方が大きかった(薬理年会発表予定)。 2.新たに合成され抗虚血作用を示す5HT_<1A>拮抗薬も活性酸素消去、apo細胞、関係するCaspase3の生成阻止を示した(発表予定)。 3.活性酸素消去能はin vitroのX-typeESRで測定されたがin vivoの活性酸素・NOなどの変動を測定することができるNitroxyl-Probe(Cxp-AM)を合成し、心臓に負荷しL-TypeESRにより経時変化を測定する事ができた。糖の除去と窒素に変換すると、CxpのESRシグナルは一過性に増大し、減少した。酸素に戻すと更に減少した後、虚血前のレベルに回復した。X-typeで活性酸素消去する化合物はLVDPの回復と共にシグナルの変化は示されなかった。これは再酸素化により活性酸素が増大したと思われる(発表予定)。 MitにeNOSが存在し,再灌流時に発生し,膜を破壊する・O_2^-消去のためにNOSが活性化されNO・を発生し,MitへのCa流入を阻害する.再灌流の際にNO・が・O_2^-,H^+,O_2とどの様に関与し,収縮回復に重要である自由エネルギー(ATP/ADP・Pi),Ca流入に関与するporeとの関係などがapo産生と心筋保護と直結するか更に検討している。
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