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2002 年度 実績報告書

動脈硬化巣形成に関与するマクロファージ発現タンパク質のProteome解析

研究課題

研究課題/領域番号 14572179
研究機関岐阜大学

研究代表者

藤井 秀比古  岐阜大学, 医学部, 助手 (50301213)

研究分担者 清島 満  岐阜大学, 医学部, 教授 (10171315)
和田 久泰  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (10283300)
斉藤 邦明  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (80262765)
キーワードproteomics / macrophage / Atherosclerosis
研究概要

動脈硬化の進展に重要である活性化マクロファージが発現するタンパク質分子を同定する目的で、ヒト単球由来のマクロファージのproteome解析を行った。
1.Proteome解析技術の基礎的検討 以下の3方法を用い比較検討した。
1)2次元電気泳動法による展開後、違いの明らかな各spotをcut、トリプシンでゲル内消化、online逆相カラムで分離後、連結させたイオントラップ型質量分析装置によりタンパク質を同定。
2)SDS-PAGEにて分離後、2mm毎にcutした33個の未染色gel sliceをトリプシンでゲル内消化し、各gelに存在するタンパクを1)と同様の方法で同定。
3)可溶化したマクロファージ細胞を直接トリプシン消化し、online2次元HPLC(陽イオン交換カラムと逆相カラムを接続)で分離後、ESI-IT-MSに導入し、sample内に含まれるタンパク質を同定。
1)では、同定できたタンパク質の総数は少なかった。2)3)は、定量的評価は困難であったが、同定された総数は飛躍的に増加した。とくに2次元HPLCを使用した例では、発現量の少ないタンパク質分子を同定できる可能性が示唆された。
2.LPSにより誘導されるタンパク質の同定
2次元電気泳動法により20スポットが同定され、controlとLPS刺激sampleとの比較が可能であった。そのなかでadipocyte fatty acid binding proteinなど、動脈硬化に関与すると考えられているタンパク質が同定された。カラムによる分離を用いた2)および3)の方法から、236個のマクロファージ細胞内タンパク質を同定した。解析例をカテゴリー分類すると、細胞骨格蛋白が60%を占め、残りは酵素蛋白がほとんどで、膜蛋白は4%であった。LPSにより誘導されるタンパク質は、シグナル伝達に関与する蛋白を含む26個を同定した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Fujii H, et al.: "Immunohistochermcal localization and mRNA expression of Apolipoprotein A-I in rat spinal cord"J. Arterioscler. Thromb.. 9・2. 93-98 (2002)

  • [文献書誌] Fujigaki S, et al.: "Lipopolysaccharide induction of indoleamine 2,3-dioxygenase is mediated dominantly by an IFN-gamma-independent mechanism"Eur. J. Immunol.. 38・8. 2313-2318 (2001)

  • [文献書誌] 藤井 秀比古他: "TNFα欠損マウスを用いた動脈硬化におけるサイトカインの関与"医学のあゆみ. 別冊. 121-124 (2000)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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