研究課題/領域番号 |
14572183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小園 亮次 広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00304436)
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研究分担者 |
檜山 英三 広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教授 (00218744)
神辺 真之 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70034139)
大島 哲也 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (40233100)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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キーワード | 長寿科学 / 老化 / 酸化ストレス / テロメア / 動脈硬化 / 高血圧 / リスクファクター / 虚血性心疾患 |
研究概要 |
白血球テロメア長が潜在的な動脈硬化や血管の老化の診断に応用できる可能性につき検討した。本年度は、広島大学医学部附属病院において高血圧、高脂血症、糖尿病などの心血管リスクファクターの治療中の患者、または心筋梗塞、脳卒中、閉塞性動脈硬化症の既往のある患者、または検査のため来院しこれらの疾患が除外された患者合計83例を対象に血管内皮機能、動脈硬化の重症度と白血球テロメア長の関連を検討した。動脈硬化の重症度は上記の各疾患が1つ存在する毎にポイント1としてその合計を各人算出し、cardiovascular damage score(CVDスコアー)として評価した。内皮機能は反応性充血による前腕動脈径拡張反応(Flow mediated dilatation, FMD)から評価した。対象はCVDスコア0から4までの5群にわかれ、FMDはCVDスコアの上昇に伴い低下した。すなわち、CVDスコアから評価した動脈硬化重症度と内皮機能が相関することが示され、CVDスコアによる分類は妥当であることが立証された。次に、白血球テロメア長をCVDスコアーの群別に比較したところ、スコアの増加にともなってテロメア長が減少していた。テロメアの加齢による正常な低下を考慮してテロメア短縮を評価したテロメア係数もCVDスコアーの上昇にともない低下することが観察され、テロメア長の短縮は加齢とは関係ないことが明らかになった。 以上の結果から白血球テロメア長の短縮は潜在的またはすでに存在する動脈硬化性血管障害の進行と何らかの機序を共有していると考えられ血管の老化が診断できる可能性が示された。 この結果は英文専門誌(Hypertension Res)に掲載され、国際学会(The22nd World congress of Pathology and Laboratory Medicine)で招待講演演目となった。
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