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2002 年度 実績報告書

新規に発見した腎有機酸転送系による分子病態検査手法の開発(高尿酸血症と腎癌)

研究課題

研究課題/領域番号 14572199
研究機関大阪府立成人病センター研究所

研究代表者

中島 弘  大阪府立成人病センター(研究所), 研究所, 特別研究員 (50252680)

研究分担者 松永 隆  大阪府立成人病センター(研究所), 病院臨床検査科, 医長
三國 利美子  大阪府立成人病センター(研究所), 研究所, 研究員 (40332457)
キーワード遺伝子検査 / ゲノミクス / プロテオミクス / 有機酸トランスポーター / 遺伝子構造 / 遺伝子クローニング / mRNAスプライシング / がん
研究概要

平成14年度は、新規にクローニングしたヒト有機酸トランスポーターアナログのcDNAと遺伝子の構造解析を行い、同遺伝子産物の生体でのアッセイ系確立のための以下の準備をした。
・クローニングを終了しているcDNAには、少なくとも2種のmRNA種の存在を確認している。この塩基配列を確定した。ヒト腎組織やその他の手術材料から得た各種臓器からRNAを抽出し、RT-PCRを駆使してさらに他のmRNA種の存在を検索した。ここから臓器特異的なalternative splicingの存在を明らかにすべく検討をすすめている。
・申請者の過去の他の遺伝子解析の経験上、一遺伝子から多数のスプライスバリアントが生成されることは希ではなく、それらひとつひとつが少なからず複数の生理活性や臓器特異的な発現形式を有する。この分析によって本遺伝子の構造を詳細に決定する予備的な情報を得る一方、どのmRNA種が尿酸転送に中心的役割を果たすか、他の種はどういう生理的な意義を有するかをひきつづき精査していく。
・PACヒトゲノムライブラリーから目的遺伝子完全長をカバーできる複数の遺伝子クローンを単離した。この遺伝子について、全体の構造をmRNA種の情報も踏まえて確定中である。
・cDNAを解析してエピトープ予測を行い、合成ペプチドを用いて本遺伝子産物に特異的な抗体を作成した。ヒト各種健常組織に対して免疫染色法を用いて臓器ごとの発現の有無や程度を分析する予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Nakajima H., et al.: "Phosphofructokinase deficiency ; past, Present and future"Curr.Mol.Med.. 2(2). 197-212 (2002)

  • [文献書誌] Saitou Y, Nakajima H, et al.: "Radiosurgery for acromegaly.(review)"Recent Res Devel Endocrinol. 3. 1-10 (2002)

  • [文献書誌] Iizuka K, Nakajima H, et al.: "Metabolic consequence of long-term exposure of pancreatic beta cells to free fatty acid with special reference to glucose insensitivity"Biochim Biophys Acta. 1586(1). 23-31 (2002)

  • [文献書誌] Mikuni T, et al.: "Production of hydroxyl free radical in the xanthine oxidase system with addition of 1-methyl-3nitro-1-nitrosoguanidine"Free Radic Res. 36(6). 641-647 (2002)

  • [文献書誌] 中島 弘 他: "E-CELLを用いたコンパートメントモデルによる糖尿病病態の再現"日本臨床分子医学会記録. 38. 39-40 (2002)

  • [文献書誌] 中島 弘: "「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」にみる生活習慣病対策と尿路管理の考え方について"日本尿路結石症学会誌. 1(1). 39-56 (2002)

  • [文献書誌] 中島 弘 他: "高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第一版)"日本痛風・核酸代謝学会編. (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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