1.投稿論文採択される。 平成14年度に行なったアンケート調査結果を分析・考察して、論文としてまとめて投稿した。タイトルは、「在宅ホスピスケアの普及を阻むもの(第一報)-全国ホスピス・緩和ケア病棟連絡協議会会員へのアンケートを通して-」である。 「ホスピスケアと在宅ケア」(日本ホスピス・在宅ケア研究会機関誌)第12巻1号、2004年5月に発行予定である。 2.カリフォルニア州ホスピス・サンヨーキン(Hospice of San Joaquin)訪問 平成16年2月24日〜27目、ホスピス・サンヨーキンを訪問し、アンケート調査結果から明らかにされた日本での在宅ホスピスケアの普及をめぐる問題点の解決を目指して情報を収集した。1)在宅ホスピスケアを支援する制度が未成熟であること、特に費用面の問題について;メデイケアによるホスピスケア制度の仕組みを学び、日本における在宅ホスピスケア支援制度のあり方、特に既成の訪問看護ステーションを中心とした支援のあり方を考えた。2)在宅での医師以外の医療者等による医療行為上の制限が多いことや、麻薬使用上の制限があることに関して;ホスピス看護師との同行訪問を通して、看護師と医師との連携からなるホスピス看護師の権限拡大の必要性を痛感した。3)市民への啓発が不足していることについて;ボランテイア・ミーテイングへの参加やボランテイア・コーデイネーターの説明等から、市民への啓蒙のあり方を考察した。 平成16年度の課題;本課題の最後の年度として、日本における在宅ホスピスケア普及に向けての提言をまとめる
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