研究概要 |
平成16年度研究経過と研究成果 1)研究経過;(1)日本とアメリカにおける在宅ホスピスケアの実態について比較・検討し、日本での在宅ホスピスケアの普及を阻んでいる問題点が、アメリカではどのように解決されているかを探った。さらに、その解決策を日本で活用できるか、否かの可能性について考察した。これらを踏まえて日本での在宅ホスピスケアのあり方をプログラム化した。 (2)在宅ホスピスケアは、まさにエンド・オブ・ライフケア(End-of-life Care)である。その先進国アメリカの状況を学ぶため平成17年2月,アメリカ・ミネソタ州のミネソタ大学生命倫理センターと同大学大学院看護学科(Center for Bio-ethics, School of nursing, University of Minnesota)を訪問して、エンド・オブ・ライフケアのあり方を考察した。 2)研究成果;(1)上記の研究結果を「日本の在宅ホスピスケア;アメリカの実践から学べるか」と題して投稿し、ホスピスケアと在宅ケア32 VOl.12,No.3.,188-196に掲載された。 (2)平成17年2月20日〜2月28日、アメリカ・ミネソタ州のミネソタ大学の生命倫理センターと同大学大学院看護学科を訪問し貴重な資料を収集してきた。生命倫理センターでは、特に余命6カ月と診断された患者が、積極的な治療を止めてホスピス・緩和ケアに移行する際の倫理的な問題、ホスピスケアを受けるための患者の厳格要件が見直されている現状、また医療費などの経済的側面からみた問題などについて話し合った。看護学科では、4年制大学でどのように看護倫理が教育されるべきか、そのカリキュラムに関する資料を収集した。
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