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2002 年度 実績報告書

看護情報教育における患者情報の取り扱いに関するガイドラインの研究-学校および継続教育を対象とした-

研究課題

研究課題/領域番号 14572221
研究機関島根医科大学

研究代表者

石垣 恭子  島根医科大学, 医学部, 教授 (20253619)

研究分担者 水流 聡子  広島大学, 医学部・保健学科, 助教授 (80177328)
高見 美樹  島根医科大学, 医学部, 助手 (10335565)
中谷 久恵  島根医科大学, 医学部, 助教授 (90280130)
江角 弘道  島根県立看護短期大学, 教授 (40069208)
キーワード看護情報 / 情報教育 / 情報倫理 / プライバシー権 / 医療情報 / ネチケット
研究概要

島根医科大学の看護学生に対し、プライバシー権、インフォームドコンセント等、患者情報の使用を中心とした看護と情報に関する倫理的諸問題や看護情報を含む医療情報の開示・保護・管理に対する学生の知識や意識を調査し、講義内容を検討した。加えて、インターネットとその基本的な情報倫理についても意識調査を行った。尚、本年度の3年次の学生に対しては、2年次後期(12月末)病棟実習開始直前に患者情報の使用を中心とした看護と情報に関する倫理的内容について60分の講義を行った。その結果、市販のソフトウェアを複写することについては、「よくないと思う」と33.8%が回答したが、「よいと思う」と回答した学生が8人12.3%存在した。チェーンメールについては、「無視する」が大半で、「システム管理者へ連絡する」としたものは皆無だった。日常生活の中での自己の情報の取り扱いや取り扱われ方について、無防備、無関心であることが伺われた。プライバシー権の認識については、「私事、私的生活に関する情報が他人に知られることを守る権利(守秘的プライバシー権)」87.9%、次に「自己に関する情報の流れをコントロールする権利(自己情報コントロール権)」48.5%(複数回答)であり、プライバシー権を守秘的プライバシー権として捉えている学生が多いことが明らかとなった。患者情報の看護と情報に関する倫理的用語の認識については、「インフォームドコンセント」では100%、「自己情報コントロール権」57%、「カルテ開示」95.4%、「リスボン宣言」89.4%、「Living Will」92.5%、「尊厳死」98.4%であり、昨年度の学生と比較して「自己情報コントロール権」のみ認識が有意に高かった。ネチケットを含めた情報倫理的内容について、いかに学生の理解を深める教育が可能か講義内容や時間数をさらに検討していく必要があると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石垣恭子: "看護情報における倫理的教育についての検討"医療情報学. Vol.22. 22-23 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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