| 研究課題/領域番号 |
14572224
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| 研究機関 | 山口大学 |
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研究代表者 |
正村 啓子 山口大学, 医学部, 教授 (40145339)
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| 研究分担者 |
市原 清志 山口大学, 医学部, 教授 (10144495)
山勢 博彰 山口大学, 医学部, 助教授 (90279357)
伊東 美佐江 山口大学, 医学部, 助手 (00335754)
中尾 富士子 山口大学, 医学部, 助手 (40363113)
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| キーワード | 病院看護師 / 職務ストレス認知 / 影響因子 / 環境要因 / 病院規模 |
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| 研究概要 |
初年度の研究計画では、調査の質問項目が多く、被調査者への負担という倫理的配慮から、研究目的を、看護師の「職務ストレス認知」に影響を及ぼす因子を明らかにすること、に絞って研究を進めてきた。病院規模(大・中・小)別に、看護師を対象に自己記入式調査を実施した。調査内容は、Frenchらの開発したThe Expanded Nurse Stress Scale (ENSS:2000)を参考にして作成した看護師の「職務ストレス認知」に関する質問53項目、及び背景として年齢、部署、経験年数、子供の有無、家族構成、通勤距離などに関する質問であった。統計解析は、看護師の職務ストレス認知総得点を目的変数に、同時に調べた背景因子を説明変数として重回帰分析を実施した。病院規模別の全数分析、さらに病院規模別に「子供の有無」の区分により分析した。「中規模病院」の研究成果は、原著論文として平成15年度に報告した。
今年度は、「大規模病院」及び「中規模病院」における研究成果を、原著論文として報告した。「大規模病院」の研究では、特に、「核家族」を基準にして、「単身」生活(P<0.001)、「三世代」同居(P<0.01)、「親・兄弟と」同居(P<0.05)のいずれの看護師も、職務上のストレスを感じやすい関連が示された。また、「小規模病院」の場合は、「二交替制」は職務ストレスを感じやすい因子であり、また、「療養型所属」は職務ストレスを和らげる因子としての関連が示された。
さらに、今年度は、3病院規模を統合して、説明変数に「病院規模」を加えて分析を実施した。病院の役割機能(急性期、慢性期)は看護師の職務ストレス認知と強い関連が示された。また、「子供有」看護師において「家族構成」は、病院規模によって看護師の職務ストレス認知との関連が対照的な結果が示され、この根拠を明らかにするために、さらに、家族構成別に「育児サポートの有無」により区分して分析を実施した。この研究成果は投稿中である。
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