ICUにおける看護量を測定するための包括的看護介入度CNIS (Comprehensive Nursing Intervention Score)の開発を目的に本研究を行った。方法はICUで実施される看護行為を、TISSの項目を参照にして取り上げ、それらの項目をDelphi法によって点数化し、3つの大学病院にあるICUの看護師118名を対象に、その点数の妥当性を確認した。また、107名の患者に適用して外的妥当性を検討した。CNISの作成はまず、看護師の人数、業務量、身体的疲労度、精神的ストレス度、看護専門性の5つの側面からなる8カテゴリー88項目の暫定的なCNISを作成し、Delphi法によって0-3の範囲の点数を特定した。この点数についてICU看護師を対象に調査した結果、人数、業務量、身体的疲労度のスケールには高い一致率が認められた(0.76-0.83)。精神的ストレスでは0.59の一致率であり、個人格差の見られやすい領域であることがわかった。更に、44名の看護師を対象とした1週間のテスト-再テスト法では、全体で0.65の一致率(p<0.01)が認められた。次に107名の患者を対象とし、CNISとNEMS (Nine Equivalents of Nursing Manpower Use Score)を日毎に計算した結果、延べ1160日のCNISとNEMSの相関係数は、0.55(寄与率0.3)で弱い相関が見られた。CNISのうち、看護ケアの項目を除いたものとの相関は0.75(寄与率0.56)で強い相関が見られた。看護ケアのみでは無相関であった。以上のプロセスを踏み、項目の削除や統合などをして最終的に8カテゴリー、6側面の73項目から成るCNISを開発した。
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