研究課題/領域番号 |
14572230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 大分大学 (2004) 大分大学(医学部) (2002-2003) |
研究代表者 |
前川 幸子 大分大学, 医学部, 助教授 (30325724)
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研究分担者 |
原田 千鶴 大分大学, 医学部, 助教授 (80248971)
荒尾 博美 大分大学, 医学部, 助手 (00274746)
宮崎 伊久子 大分大学, 医学部, 助手 (30347041)
末成 弘子 大分大学, 医学部, 助手 (60315322)
小幡 光子 大分大学, 医学部, 教授 (50264346)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | ファカルティ・ディベロップメント / 看護系大学教員 / 高等教育 / 教師教育 / キャリア発達 / FDプログラム |
研究概要 |
【目的】看護系大学におけるファカルティ・ディベロップメント(以下FD)の現状と課題を明らかにし、看護学教育におけるFDの展望について検討する。 【研究方法】看護系大学に所属する教員の一般的特性、FDに対する認識、FD対するニーズについて質問紙調査を行った。 【倫理的配慮】匿名性を保証し、質問紙の返送をもって研究の同意を確認した。 【結果・考察】質問紙配布数は1,050、回収数512(回収率48.8%)、有効回答数は506であった。データは、SPSSVer12およびMicrosoft Office Excel 2003を用い統計処理を行った。自由記載は意味内容を読み取り、質的に分類した。 1.FD活動の実際は、大学の増設に伴い新しい組織において新しいメンバーが形式的に組織的FDを行う模索期にあった。それは社会の変化に応じた状況対応型FDであり、組織的FD活動の準備段階にあった。 2.看護系大学における組織的FDの大半は、大学開設直後または準備・調整段階という過度期で、教員の関心や課題は組織的FDプログラムに反映されにくい状況にあった。 3.教員のFD概念の解釈にはばらつきがあり、FDの目的、活動の共有化は困難であった。 4.教員の個人的FDには、職位に関連した発達過程があった。 5.教員が組織的FDと個人的FDに求めるテーマは異なり、教育は教員の協働的活動、研究は教員個々の専門分野の活動という傾向があった。 6.看護系大学におけるFDの検討課題は、(1)FD概念の現実を出発点とするFD(2)専門職者の成長という観点からみたFD(3)キャリアの捉え直しとFD(4)自立と協働をもたらすFD(5)ケアする人を育てるFD(6)「大学づくり」という使命とFD、という6つの観点.が見出された。 7.今後FDは、教員のキャリア発達の段階に応じたFDプログラムの開発、および教員の職務内容の拡充に応じたFDプログラムの開発が必要である。
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