研究課題/領域番号 |
14572242
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
唐澤 由美子 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (40277893)
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研究分担者 |
佐々木 幾美 日本赤十字看護大学, 講師 (90257270)
濱田 悦子 日本赤十字看護大学, 教授 (10208580)
太田 勝正 長野県看護大学, 教授 (60194156)
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キーワード | ファカリティディベロップメント / キャリア / 能力開発 / 助手 / 職務 / 大学教員 / 看護系大学 / 役割意識 |
研究概要 |
平成15年度活動の概要 本研究は看護系大学における若手教員の能力開発に着目し、若手教員の能力向上のための取り組みの実態ならびに問題と課題を明らかにすることを目的としている。ここでは、若手教員を看護学助手に限定している。 本年度は、昨年行った文献検討を基に再度、調査方法の検討を行い、全国の看護系大学に所属する看護系教員を対象とした質問票による調査を行った。調査依頼は、まず、全国107校ある看護系大学の中で、平成15年度開学の大学を除いた104校に対して、看護系教員の代表者宛で、研究の主旨を説明し調査票のサンプルを添付して調査票の配付に関しての諾否を聞いた。内諾の得られた41校に所属する看護系教員全数1,080名に対して、郵送により調査票を配付し、返信用封筒によって回収した。 その結果、446名からの回答が得られ(回収率41.3%)、「教授・助教授・講師」の職位にある教員194名、「助手」の職位にある教員221名からの回答を有効回答数として統計的に処理した。 回答から得られた対象の属性について、大学の設置主体は国立・公立・私立それぞれ30%台でありほぼ均等であった。年齢は20歳代から60歳代まで幅広かった。教員としての経験年数は助手の約60%が3年未満と経験が浅く、講師以上は逆に、3年未満は約10%で、5年以上が約65%を占め、20年以上という人も9%いた。学位は、博士号取得者が全体の13%を占め、修士号取得者が63%であった。将来設計としての3-4年後の展望について、教員を継続するつもりと回答した教員は講師以上が約80%、助手が約50%であった。また、助手の約30%は大学院へ進学してから将来を考えたいと回答しており、助手は講師以上と比べると、将来について流動的である人が多いことが推察された。 詳しい解析については来年度の課題である。
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