研究課題/領域番号 |
14572247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
小野 ツルコ 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (10020025)
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研究分担者 |
二宮 一枝 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教授 (70347607)
岡田 ゆみ 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助手 (70364099)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | 保健師力量形成 / 保健師教育 / 現任教育 / 新任期保健師 |
研究概要 |
少子高齢化が一層進化するなか、市町村の行う対人保健サービス、地域保健活動の重要性が増加してきた。市町村における保健専門職として保健師は従来の保健師固有の業務に加えて、地域の健康課題のアセスメント、健康づくりの推進者としての企画立案、施策化、保健領域、福祉領域等との他機関、他職種との連携や調整など、保健師に期待される役割は複雑になり、その機能は大きくなってきている。 このように保健師に対する役割期待が増大する中、保健師教育は看護基礎教育の高等教育化が進み、従来の看護師資格取得後6ヶ月以上の保健師教育から、保健師・看護師統合カリキュラムによる学士教育に移行し、平成16年度保健師国家試験合格者は大学卒が80%を超えるようになった。 そこで、保健師が時代の変化に即応した地域保健活動を実践するために、どのような力量形成が必要なのか、基礎看護教育課程での教育のあり方、現任訓練としてのプログラム等を提言するための基礎資料を得る目的で(1)平成14年度は岡山県の新任期保健師12人に対して、保健師としての職務上の課題や問題点について聞き取り調査を、(2)平成15年度は協力の得られた15府県の新任期保師を対象に保健師業務内容のアンケート調査を実施、384人から回答を得、(3)平成16年度は教育機関の教員を対象に、保健師教育として重視していることについてアンケート調査を実施した。 その結果新任期保健師は、1年目2年目では目の前の仕事や個別対応が精いっぱいであり、3年目になってやっと地域全体に目が向けられるようになっているが、十分ではない。教員側も現在の保健師としての教育には不足を感じており、大学院教育を望んでいることが示唆された。
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