研究課題/領域番号 |
14572268
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
安田 智美 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (50303235)
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研究分担者 |
八塚 美樹 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (00293291)
田澤 賢次 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (80018887)
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キーワード | オストメイト / 性機能の変化 / 性生活満足度 / 夫婦生活満足度 |
研究概要 |
【目的】ストーマ保有者(オストメイト)の性機能の変化と配偶者の性生活満足度と夫婦関係の関連を明らかにするため、(社)日本オストミー協会の会員とその配偶者を対象に調査を行った。 【方法】(社)日本オストミー協会に研究の主旨と質問紙の内容を提示し協力を依頼。日本オストミー協会より、無作為抽出法選出した対象者に、会員への研究調査の依頼と協力を求める書類を同封した質問紙を各支部長から郵送した。 【結果】オストメイトと配偶者合計800人中、回答があったのは254名であった。そのうち夫婦ペアで回答のあったのは男性オストメイトのペア73組(回収率36.5%)。女性オストメイトのペア46組(回収率23%)であった。 性生活の変化では男性オストメイトでは術後性生活がなくなったのは57.5%、その理由は勃起障害・射精障害などの性交不能がもっとも多く、次いで自分の病気、相手が性に関心がないの順であった。性機能の変化では変化ありが87.7%であった。女件オストメイトでは性生活が無くなったのは46.5%、その理由として性交痛がもっとも多く、次いで自分の病気、性に関心が無くなったの順であった。件機能の変化では変化ありが64.8%であった。性生活満足度では男性オストメイトは、満足・だいたい満足が約3割でその配偶者は6割と夫婦間に差が見られた。女性オストメイトの性生活満足度は満足・だいたい満足が約5割で配偶者も約5割と夫婦間に差は見られなかった。夫婦関係では結婚生活に満足・どちらかといえば満足が約9割をしめており、配偶者への愛情では変わらない、以前より愛情を感じる、どちらかといえば以前より愛情を感じるが約9割と愛情の変化はみられず配偶者が以前より優しくなった。身体を気遣ってくれるなどの感謝の気持ちが多く、性生活の変化があっても、病気をとおして相手への気配り、感謝の気持ちで夫婦関係は維持されていた。
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