研究概要 |
平成17年度の主な計画は、1.学会発表、2.データ収集(継続)、3.データ分析(継続)、4.論文作成・投稿、5.報告書作成であった。各項目について、以下に記述する。 1.学会発表:昨年度、米国のOncology Nursing Societyに抄録を提出し採択されていたデータ分析結果を平成17年4月に開催された30th Annual Congress Oncology Nursing Society (Orlando, Florida, USA)において発表を行った。研究表題は、"The Relationship of Social Support, Personal Factors, Psychological and Physical States among Japanese Women with Breast Cancer : A Preoperative Phase"である。研究目的は、手術前の乳がん体験者のソーシャル・サポートと精神的・身体的状況との関連を明らかにすることである。重回帰分析の結果、精神的状況に有意に影響していたのは、身体的状況とコンフリクト(ソーシャル・サポートのマイナス側面)であった。発表後、学会参加者との情報・意見交換を行った。 2.データ収集(継続):手術前データ収集(第1回目)は、某総合病院において行っていたが、4月の段階で終了とした。手術後フォッローアップのデータ収集(第2回目から6回目まで)は、郵送法で現在も継続している。 3.データ分析(継続):報告書作成に向けてデータ分析(記述統計、t-tests、ピアソン積率相関係数、重回帰分析、反復測定分散分析)を行っている。 4.論文作成・投稿:論文を作成しOncology Nursing Forumに投稿、査読の結果、平成18年5月発行のOncology Nursing Forum, 33(3)に掲載される予定である。 5.報告書作成:上記3で行った分析結果を基に報告書を作成している。5月に提出する予定である。
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