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2002 年度 実績報告書

心臓移植後のレシピエントの心理・社会経済的問題の明確化とサポートに関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 14572305
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

寺町 優子  東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (30188685)

研究分担者 海老澤 睦  東京女子医科大学, 看護学部, 助手 (60349777)
野副 美樹  東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (10307647)
キーワード心臓移植 / レシピエント / 心理社会的問題 / ソーシャルサポート
研究概要

米国にて心臓移植術を受けた日本人レシピエントに対する心理社会的問題を明らかにするために、8名のレシピエントおよびその家族に対してインタビュー調査を行った結果、次のようなことが明らかになった。
第1に、米国にて心臓移植を受けることができる機会は、(1)米国の心臓移植施設の医師とのアクセシビリティーを持つ日本人医師を照会してもらえたこと、(2)自己負担または募金により渡米、入院、または滞在などの費用を捻出できること、があげられた。
第2に、帰国後のレシピエントの抱える心理社会的問題は、(1)日本において外来フォローアップを行える医師が少ない、(2)入院や通院のために有給休暇を使用して日本各地から東京の病院に訪れるなければならないため、時間的・経済的負担がある、(3)外来受診の曜日が決まっているために、社会生活または学校生活への影響がある、(4)募金活動を支援してくれた人々に対して心理的負担になる、そして、(5)免疫抑制剤の副作用によりムーンフェイスが出現すると他者からいじめられる、など様々な内容であった。
今後も同様のインタビューを継続し、レシピエントとその家族の心理社会的問題を明らかにし、心臓移植レシピエントに対するソーシャルサポート体制の基盤となる内容を検討していく。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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