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2004 年度 実績報告書

直腸癌肛門括約筋温存術後患者の排便障害軽減のための看護支援の効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14572310
研究機関東海大学

研究代表者

佐藤 正美  東海大学, 健康科学部, 助教授 (60279833)

研究分担者 数間 恵子  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10114258)
キーワード低位前方切除術 / 排便障害 / 術後障害 / 看護 / soiling / 直腸癌 / 排便機能 / QOL
研究概要

1.低位前方切除術後排便障害の症状と日常生活上の困難感に関する経過と影響要因の探索
継続調査の結果、術後6ヶ月〜1年で排便障害の症状が軽減するケースもあったが、術後4年近く経過しても排便障害が続き、長期にわたって続く排便障害にQOLが確実に低下しているケースもあった。その影響要因は断定することは困難であったが、抗癌剤による化学療法や内服治療が影響している場合もあった。また、検査のための食事制限や下剤内服などの治療の影響などで排便リズムが変化し、症状が悪化するケースも認められた。
残便感や頻回な便意にもかかわらず排便困難な状況で、長時間トイレにこもり力み続けるケースもあった。不快な残便感トイレにこもり力み続けることで、腹圧が不要に上昇し、ソケイヘルニアを発症したケースも認められた。
2.排便障害評価尺度のDevelopment
排便障害を軽減する看護支援の効果を評価するために、使用を予定していた排便障害評価尺度は、私自身が8年前に開発し発表した尺度である。本研究で調査を重ねるに従い、追加項目等を検討しDevelopmentする必要性を再確認した。したがって、現在新たに作成した尺度を対象者に送付し回収し、分析している段階である。さらに洗練された尺度を作成し、看護支援の効果を評価する予定である。
3.排便障害を軽減する看護支援の計画および実施に関して
本調査および国内外の文献より、排便障害を軽減する看護支援を整理した。それを元にいくつかの援助を組み合わせた看護支援プログラムを作成した。今後は、Randomized control trialの研究デザインで、看護支援を実施しその効果を分析する予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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