研究概要 |
本年度は最終年度であり、11th Annual ANIA Spring Conference (New Orleans, 2004)で成果発表を行った。大脇は、電子機器の対象外と考えられていた重度知的障害児が電子機器に興味を持ち、手指の巧緻性や押す力が開発されてピアノが手根部でなく手指で弾けるようになった14歳の症例、指さしが頻発した後に表出言語が認められた7歳の症例、を報告した(Ohwaki M. & Hohashi N. : Nursing Outcomes of Software Use for Children with Severe Mental Retardation)。法橋は、病障害をもつ子どもへのインターネットを介した看護介人ソフトウェアの動作環境と画面構成、ボタン型キーボードを用いた対話型の応答について報告し、子どもの体調や生活時間にあわせて自宅で使用し、子どもの集中力や生活のスキルの向上に寄与できることを示した(Hohashi N. & Ohwaki M. : Development of Internet Software for In-home Nursing Intervention of Children Who Have a Handicap or Disease)。また、論文発表も行った(Hohashi N. & Ohwaki M. : Development of a Web-edition Nursing Intervention Program for Mentally Retarded Childeren at Home and Their Families. Japanese Journal of Computer Science, 10(1), 2005)。上記の他、本研究は一定の成果をもって完了した。詳細な報告は研究成果報告書において行う。
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