研究概要 |
主に核融合科学研究所で収集および保存してある伏見・早川資料を中心に日本の核融合研究および研究体制について日本学術会議および大学関係の資料の調査を行った。そして第一線を退いた研究者にインタビューを行った。これによって日本の核融合研究全体の調査を行ったことになる。 2003年3月に核融合科学研究所において関口忠氏にインタビューを行った。NIFS-,E,P-40(2003年5月)に"1980年代後半以降の日本の核融合研究開発の経緯 関口忠氏インタビュー記録"(植松英穂他12名と共著)としてまとめた。 第一線を退いた研究者たちは、退職すると同時に持っていた資料の処置に困り破棄してしまう場合が多い。これは日本においては資料を保存する文書館が無いためである。調査した文書資料については、紙のまま保存するのは場所的に困難な状況にあるため、一部の資料をパーソナルコンピュータに画像データとして取り込み電子的に保存した。それと共に、それら資料のデータベースを構築し、その一部を亥融合科学研究所のホームページにおいて試験的に公開した。ホームページアドレスは次の通りである。 http://www.nifs.ac.jp/report/FUSION-archives/index.html これまで核融合研究所の共同研究や今回の科研費による核融合研究所の保存資料調査を通して、アーカイブズ設置の運動を行ってきたが、2005年1月に核融合科学研究所は「核融合アーカイブ室」を正式に設置した。これをもって日本の核融合研究の歴史的資料を収集・保存・整理する機能が整ったことになる。これからは、この「核融合アーカイブ室」を中心として核融合関係資料の収集・保存・整理を充実させていかなければならない。 この研究の報告書は、これまでに収集した資料や核融合科学研究所のデーターベースを利用して作成した核融合研究年表である。
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