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2003 年度 実績報告書

地域連携型の薬物乱用防止教育プログラムの開発と普及に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14580012
研究機関筑波大学

研究代表者

野津 有司  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (40113906)

キーワード薬物乱用 / 青少年 / プログラム開発 / 介入評価 / 学校 / 警察 / 薬剤師 / 連携
研究概要

本研究では,学校と地域の警察および薬剤師と連携した薬物乱用防止教室ための教育プログラムDrug Abuse Resistance Program(以下,DARPと称す)を開発した。DARPの主な特徴は,(1)薬物の専門家である薬剤師,防犯の専門家である警察職員,教育の専門家である教員がそれぞれの専門性を生かしながら連携する,(2)薬物乱用を誘う手口や断る方法について,選ばれた教員と生徒の演技によってロールモデルを示す,(3)生徒たちに人気のある音楽やタレントが登場するビデオを導入部分で用いる等である。
本年度は,DARPの普及を図るための指導者養成プログラム(演習型の1日研修)を作成し,薬剤師および警察職員36名を対象に介入評価した。その結果,(1)本研修については,参加者の9割以上が「楽しく,わかりやすいものである」,参加者の約9割が「この研修にもう一度参加したい」,「もっと多くの薬剤師や警察職員がこの研修に参加したほうが良かった」など,好評な意見が多く占められた。(2)本養成プログラムで使用されたテキストについては「わかりやすい」と回答した者が100%など,実践に役立つ手引きとして十分な評価が示された。(3)本研修の効果について,「学校で薬物乱用防止教育をあなた自身が行うことに自信がある」と回答した者は,事前調査では19.5%であったが事後調査では50.0%に増加した。また,DARPによる薬物乱用防止教室での自分の役割を果たす自己効力感が高まったと回答した者は65%みられた。
今後はさらに,本研修参加者のDARPの実践状況やその効果などについても追跡評価が望まれる。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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