(1)1946年3月に来日し、日本の戦後教育、特に保健体育科の合科に大きな影響力をもった第一次米国対日教育使節団団員である保健体育担当C.H.McCloyの私家文書を米国アイオワ大学アーカイブズより全文書をデジタル文書化する作業を行った。 (2)戦中・戦後に文部省体育局保健課に在職した竹内光春元事務官へのヒアリング、戦中文部省体育局保健課長であった重田定正の私家文書の調査、資料複写、戦後文部省体育局保健課長であった故新井英夫私家文書の調査、資料複写を行った。 (3)戦後教育改革の資料として、学校保健政策決定の基礎資料となった学徒体位の戦時下資料を発掘し、論文として学校保健研究誌に発表した。 (4)(3)と同様に、これまでに資料の有無さえ不明であった1940年代の学校衛生統計の調査状況を、新資料の発掘により明確にした。この成果は、2003年の第50回日本学校保健学会で発表した。 (5)GHQ/SCAP CI&E文書(民間情報教育局文書)、PHW文書(公衆衛生福祉局文書)の報告書を時系列に整理し、各報告書の複写作業を行った。 (6)戦後教育改革資料調査により、長野県松本市にある旧開智学校資料より戦時下資料、占領期資料の調査、複写を行った。 (7)PHW関係資料調査を行った。国立保健医療科学院附属図書館に公衆衛生施策の占領下VTRが所蔵されていることが明らかになったことから、次年度、資料複写のあたる予定である。 (8)国立国会図書館憲政資料室所蔵有光次郎文書、国立教育政策研究所教育図書館所蔵大田周夫旧蔵資料、同図書館所蔵辻田力旧蔵資料の保健体育関係資料の調査と資料複写を行った。
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