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2002 年度 実績報告書

超音波法による小児の骨密度評価の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 14580030
研究機関大阪教育大学

研究代表者

三村 寛一  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90116179)

研究分担者 朝井 均  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60047280)
キーワード子ども / 足長 / 骨密度 / CM-100 / AOS-100 / UBIS3000
研究概要

本研究は、安全で効果的に子どもの骨密度を評価するために子ども用の超音波骨密度測定装置を開発することを目的とした。測定は、対象の踵骨の位置に正確に超音波をあてる必要がある。しかし、児童においては足長の発達が未熟なため、成人用の測定機器では踵骨に正確に超音波があたらず測定値の正確性に欠ける。そこで、超音波骨密度測定装置CM-100を用い、子どもの足長に応じて踵の位置を調節するアダプタ(A&B)を開発した。対象は、大阪府下のS小学校1〜6年生の児童189名である。対象の形態として、身長、体重、足長を測定し、身長と体重から形態指数としてローレル指数を算出した。超音波骨密度測定はCM-100(古野電気社製)、AOS-100(アロカ社製)、UBIS3000(DMS社製)を用い、対象者の右足踵骨の骨密度を測定した。さらに、エコーによって踵部分の断層撮影を行うことにより、超音波のあたる位置を調節し、踵骨の正確な位置にあてることが出来る信頼性の高いUBIS3000とCM-100またはAOS-100との比較検討を行った。その結果、男子においてUBIS3000とアダプタAを比較すると有意差は認められなかったが、アダプタBと比較すると2・3・4・5年生、AOS-100は2・3・4年生でそれぞれ有意差が認められた。女子においてUBIS3000とアダプタAを比較すると1年生、アダプタBと比較すると3・4・5・6年生、AOS-100と比較すると2・3・5・6年生でそれぞれ有意差が認められた。さらに、UBIS3000と各機種の測定値の関係について検討したところ、CM-100のアダプタAにおいて、男女共に最も相関が高いことが認められた。以上のことからCM-100のアダプタAを使用することが、最も信頼性の高い測定値を得られることが示唆された。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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