本年度の研究は、調査の準備、調査の一部実施、およびそれらのデータ整理とコンビュータへの入力を計画した。調査協力校の都合から若干の遅れはあるものの、ほぼ、予定通り調査研究は進んでいる。 調査の準備は、Experience Sampling Form(経験標本記録票)とExperience Diary Form(一日の経験記録票)の作成、被調査者についての情報およびタイムプレッシャーと遊びやレクリエーションへの関心度について、アンケート用紙を作成した。用具機器の準備は、当初、スケジュール機能付の腕時計を使う予定であったが、より、詳しい、正確なデータを収集するために、受信と指定された一箇所のみ送信可能な携帯電話型電話端末(ぴぴっとフォン)を準備した。この端末は、形状は通常の携帯電話であるが、送信が指定された一箇所のみ(本研究の場合は、大学研究室のみ)しかできないこと、着信はバイブレーター式に切り替えできることなどから、教育上憂慮する点や、教室等での迷惑等をほぼ回避でき、調査協力が得やすいと考え使用した。しかし、調査の重要性は理解できるとは言いつつ、学力論議への影響を考慮してか調査協力を躊躇する教員・管理職が予想以上に多かった。 調査は、12月初旬に東京都K中学校で、1月下旬に神奈川県S高校で、また2月中旬に神奈川県S中学校で実施し、予定より多少少なめではあったが、中学生73名、高校生50名から一週間分のデータを収集した。データの整理とコンビュータへの入力は、すでに終え、データ分析を始めている。 今後、引き続き、データ収集とそれらの整理、分析を続行する。
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