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2003 年度 研究成果報告書概要

運動による動脈硬化予防の機序としての脂肪細胞由来サイトカインの関与について

研究課題

研究課題/領域番号 14580059
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関東京医科大学

研究代表者

高波 嘉一  東京医科大学, 医学部, 講師 (40206777)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
キーワード運動 / 脂肪細胞 / アディポサイトカイン / アディポネクチン / 動脈硬化 / 血管硬化度
研究概要

本研究の目的は、有酸素運動トレーニングが体脂肪蓄積の改善を介して、脂肪細胞由来の抗動脈硬化性血漿蛋白アディポネクチンを増加させ,さらに運動トレーニングによる動脈性状の改善にこのアディポネクチンの増加が関与するとの仮説を検証することである。非活動的な中高年者を対象とし、有酸素運動1回30-60分、週3回以上、3ヶ月間継続する運動群と、そのまま非活動的な生活習慣を3ヶ月間維持する対照群とに分けた。3ヶ月間の前後に体脂肪指標、血清脂質、血清アディポネクチン濃度を測定した。3ヶ月間の運動トレーニング後に体重は有意に減少し、臍位の腹部断層写真により評価した内臓脂肪面積、皮下脂肪面積も有意に減少した。さらに、血清アディポネクチン濃度は運動トレーニング後に有意に増加した。しかし,動脈の硬化度の指標とした上腕-足首脈波伝播速度(baPWV)は3ヶ月間の運動トレーニングにより有意な変化を示さなかった.一方,対照群ではすべてのパラメーターにおいて変化が認められなかった。さらに運動トレーニング前後の体重、内臓脂肪面積の変化と血清アディポネクチン濃度の変化との間に有意な相関が認められた。また運動トレーニング前後のbaPWVの変化は体重および内臓脂肪面積の変化と有意な相関を示したが,アディポネクチンの変化とは相関を示さなかった.以上より、有酸素運動トレーニングは内臓脂肪蓄積の改善を介して、アディポネクチン分泌を増加させるが,動脈の硬化度の改善にはアディポネクチン以外の内臓脂肪由来因子が関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004 2003 2002

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Effect of aerobic exercise training on the secretion of a novel adipocyte-derived, antiatherogenic protein, adiponectin2004

    • 著者名/発表者名
      Takanami, Y., Shimomitsu, T., Kawai, Y., Kinoshita, F., Mohira, O.
    • 雑誌名

      Descente Sports Science 25

      ページ: 53-60

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] 肥満者の動脈硬化予防に対する運動トレーニングの新たな意義に関する検討-脂肪細胞由来抗動脈硬化性因子(アディポネクチン)に対する運動トレーニングの効果-2003

    • 著者名/発表者名
      高波 嘉一
    • 雑誌名

      デサントスポーツ科学 24

      ページ: 53-60

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Aerobic exercise training increases an adipocyte-derived antidiabetic,antiathergenic plasma protein,adiponectin2002

    • 著者名/発表者名
      Takanami, Y.
    • 雑誌名

      Diabetes 51

      ページ: 61

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Aerobic exercise training increases serum levels of a novel adipocyte-derived antlatherogenic protein,adiponectin2002

    • 著者名/発表者名
      Takanami, Y.
    • 雑誌名

      Circulation 103

      ページ: 123

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Aerobic exercise training increases an adipocyte-derived antidiabetic, antiatherogenic plasma protein, adiponectin2002

    • 著者名/発表者名
      Takanami, Y., Kawai, Y., Kinoshita, F., Mohira, O., Shimomitsu, T.
    • 雑誌名

      Diabetes 51 supple 2

      ページ: A61

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Aerobic exercise training increase serum levels of a novel adipocyte-derived antiatherogenic protein, adiponectin2002

    • 著者名/発表者名
      Takanami, Y., Kawai, Y., Kinoshita, F., Mohira, O., Shimomitsu, T.
    • 雑誌名

      Circulation 103(supple)

      ページ: 123

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2007-12-13  

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