1.ダイビングポイントでの実態調査 スクーバダイビングの潜水障害発生頻度調査は、実際にダイビングが行われている海域に出向き、聞き取り調査を実施した結果、平成14年度で500件のアンケートを収集することが出来た。概要は、(1)調査海域(潜水場所)は伊豆半島の大瀬崎、伊東の2ヶ所で実施した。(2)調査員は1回の調査で研究代表者および研究補助者を含め3〜6名で実施した。(3)潜水プロフィールの調査は現場のインストラクターやガイドダイバーにお願いしたが、15ダイブの記録に止まった。記録は購入したパソコン(ノートタイプ)に保存し、研究室に持ち帰り分析する。(4)調査票のパソコン入力作業は研究補助者により入力された。 2.ダイブコンピュータの安全性検討 購入されたダイブコンピュータの安全性検討は、実際のダイビング及び小型実験用高圧室で調べられた。潜水プルフィールは、ダイビングではマルチレベル(潜水中水深が一定しない潜水)と高圧室では箱形(潜水時間中は同一水深)で比較された。 3.潜水後の高所移動の危険性の検討 伊豆半島では潜水後に高い山を越えて帰宅するため実際の潜水では安全閾値であるが、その後の高所移動により減圧症(潜水障害)の発症が報告されているため12ヶ所の危険箇所を調査した。 4.大学・病院を対象とした調査 潜水障害罹患者を専門に受け入れている施設へメールにより調査した。
|